彼に出会うまでの私は、自分が不倫をするなどと思ってもいませんでした。
不倫や三角関係はテレビや小説の中での世界。
泥沼の関係なんて絶対に嫌だし、自分には関係ないと思っていました。
もし、自分の身に降りかかってきたら、潔く別れることができる・・・・
そう思ってました。

私たちの出会いは、会社の同僚。
転職をしてきた私に、一番最初に声をかけてくれたのが彼でした。
出会った瞬間から、不思議と「この人とは何かある」と感じてました。
もしかしたら、一目惚れだったのかもしれませんが。。。

当時、私たちにはお互い付き合っている人がいました。
私は大学時代から付き合っていた彼にプロポーズをされたばかり。
彼は高校時代から付き合っていた彼女と婚約したばかり。

はじまりのきっかけは、仕事上の相談。
何度も意見を交わすうちに、いつしか二人で会うようになっていました。
仕事、趣味、思い出話・・・
こんなに話が合い、気の合う人がいるのかと思いました。
彼も同じ気持ちだったようです。

この時点で、彼が婚約していることを正直に話してくれていれば、
私は数年間、不倫・愛人と呼ばれる立場に身を投じ、
長い年月、苦しまなかったかもしれないと今でも思います。